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S&T 64式小銃を分解&カスタムしました

こんにちは、Tiggerです。皆さんサバゲーしてますか?

今回は、ご依頼品のS&T『64式小銃』の分解方法を解説・カスタムを行います。ご依頼内容としては、このようなものでした。

  • マガジンがガタガタで、給弾できない
  • チャージングハンドルを引くと、戻らなくなる
  • 法定内で初速を上げて欲しい

電動ガンのカスタムは、一挺¥5,800から承っております。ぜひお気軽にご依頼、ご相談いただければ嬉しいです。

GunsmithTigger
【電動ガン】ベーシックカスタム ¥5,800

S&T 64式小銃の給弾不良の確認

給弾不良は、どうやらマガジンがうまく刺さっていないのが原因だったようです。装填には、このようにコツが必要です。

S&T 64式小銃の通常分解

通常分解を行います。初めに、ストック基部のネジ2か所を外し、ストックを取り外します。

続いて、ロアフレーム前端のテイクダウンピンを抜きます。

後ろ側にスライドすると、テイクダウンできます。

S&T 64式小銃のハンドガード周りの分解

チャンバーにアクセスするために、ハンドガード周りを外す必要があります。まず、ハンドガード両端にあるネジを3か所、左右両側外します。

フロントサイト基部のロックピンを抜きます。

そうすると、フロントサイトが取れます。奥にスプリングと固定ピンがあるので、無くさないように取り出しておきましょう。

フロントサイトを外すと、アッパーハンドガードが取れます。ロアハンドガードは、付け根の方を少し広げると取り出せます。

アウターバレルは、大きいナットで固定されています。かなり固めに絞められていますが、手回しで外すことができました。

ナットを外すと、バレルユニットを引き出せます。

S&T 64式小銃のバレルの分解・カスタム

バレル、チャンバー周りを分解していきます。チャンバー接続部のイモネジを緩めると、アウターバレルが取り外せます。

画像のCリングを外し、ホップダイヤルを外すとチャンバーからインナーバレルを引き抜けます。

チャンバーはアームや押しゴムが無く、ホップダイヤルがプラパーツを直接押し込む仕組み。ダイヤルがユルユルで気になったので、Oリングにシールテープを巻いてテンション調整しました。

チャンバーパッキンは硬くはないものの、バリが酷いので東京マルイ純正品と交換します。

バレル窓にもバリが残っていたので、リューターで削っておきます。

バレルをクリーニングロッドで清掃し、車用コーティング剤で保護します。

気密確保のため、チャンバーパッキンとバレルの間に高粘度グリスを塗っておきます。

アウターバレルとの間に少しガタがあったので、セロテープを1周巻いておきました。

S&T 64式小銃のアッパーフレームの分解・補修

次は、ご依頼にあったチャージングハンドルが戻らない問題を解決していきたいと思います。見た感じ、スプリングのテンションが弱過ぎるのが原因のようです。

アッパーフレームはモナカ構造なので、分解可能。画像のネジ2か所と、写真を取り忘れましたがリアサイトを外すと2分割できます。

スプリングの根本に4㎜径のアルミパイプを入れ、チャージングハンドルが戻るようにテンションを調整しました。

S&T 64式小銃のメカボックスの取り出し

メカボックスを取り出していきます。まずは、マガジンキャッチ上のピンを抜きます。

後は引き抜くだけなのですが、かなりコツが必要です。まずはセレクターを安全に入れて、トリガーが引っかかる所まで引き抜きます。

メカボックス側のセレクターパーツのツマミを縦にすると、トリガーを引けるようになります。そうすると、更に引き抜くことができます。

最後に、グリップが引っかかるので、前後に動かしながら角度を合わせて引き抜きます。

S&T 64式小銃のメカボックスの分解・清掃

メカボックスが取り出せたので、分解清掃していきましょう。QDタイプメカボックスなので、後部のネジを外すとスプリングが取り出せます。

ネジを8か所外すと、メカボックスが分割できます。分割時に配線が引っかかるので、あらかじめ逃がしておきましょう。

S&T恒例の、茶色グリスが塗られていました。丸ごと中性洗剤で脱脂洗浄し、よく乾かしておきます。

S&T 64式小銃のメカボックスの内部パーツのカスタム

シム調整を行います。下はスパーを基準に、ギアとメカボックスが干渉しない程度に薄く調整。

残りの上側を埋めていきます。

メカボックスを借り組みして、抵抗なく回ればOKです。

ピストンは、自作のスペーサーを入れてAOE調整をします。あわせてセクターギアと干渉するラックギアを、後ろ1枚と2番目を半分程度削っておきます。

トリガー接点は、マイクロスイッチでした。全体に接点保護グリスを塗布しておきます。

ギア周りには東京マルイの高粘度グリスを。

吸排気系とタペットプレートには、シリコングリスを塗布しておきます。

シリンダーとシリンダーヘッド、ノズルを組んで気密チェック。ノズルから抜けているので、対処が必要です。

シリンダーヘッドのノズル先端に太目のポンチをあてがい、上からハンマーで叩いて少しずつ広げていきます。やりすぎるとノズルが動かなくなるので、慎重に、様子を見ながら行います。

無事に気密が取れたので、組んでみるとノンホップ91m/s、適正ホップで96m/sとかなりの高初速に。ナゼか流速っぽくなりましたが、初速オーバーはしなかったので完了とします。

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