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名作戦争映画レビュー『アメリカン・スナイパー』戦争か、家族か。

こんにちは、Tiggerです。

今回は、第87回アカデミー賞6部門受賞、戦争映画史上最大のヒット作とも称される名作『アメリカン・スナイパー』をレビューします。

前半は作品情報やみどころ、後半からネタバレありの感想をご紹介するので、ぜひご覧ください。また、『アメリカン・スナイパー』を無料で視聴する方法も解説しているので、お楽しみに!

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『アメリカン・スナイパー』の作品情報

作品情報
  • 監督:クリント・イーストウッド
  • 原作:クリス・カイル『ネイビー・シールズ最強の狙撃手』
  • 配給:ワーナー・ブラザーズ
  • 上映日:2015年2月21日(日本)

『アメリカン・スナイパー』は、イラク戦争期に活躍した伝説のスナイパー「クリス・カイル」の生涯を描いた作品です。

実在の人物の自書を元に制作された映画で、生々しい戦地の描写と、PTSDに悩まされる兵士の苦悩が鮮明に描かれています。

次に、『アメリカン・スナイパー』のあらすじを見てみましょう。

『アメリカン・スナイパー』のあらすじ

米軍史上最多、160人を射殺した、ひとりの優しい父親

『アメリカン・スナイパー』日本語版キャッチコピーより引用

2001年9月11日、911アメリカ同時多発テロ勃発。8年間続いたイラク戦争の中で、160人を射殺した英雄「クリス・カイル」が本作の主人公です。

テキサスでカウボーイをしていたカイルは、アメリカ大使館爆破事件をきっかけに、30歳と高齢ながら海軍特殊部隊SEALsに志願。厳しい訓練の中で、類まれな狙撃の才能を開花します。

プライベートでも恋人のカヤと結婚し、子供も誕生。順風満帆な生活を送るカイルでしたが、戦争が始まり、4度に渡る戦地への派遣命令が下ります。

度重なる派遣で、次々に斃れていく仲間達と、蝕まれていく精神。そして物語は、衝撃的なラストを迎えるのでした。

『アメリカン・スナイパー』の魅力①淡々と描かれる銃撃戦

次に、『アメリカン・スナイパー』のみどころや魅力について解説します。一つ目は、迫力満点ながら、どこか淡々と描かれる戦地の描写です。

本作の戦闘シーンは、宿敵「ムスタファ」との対決を中心に描かれます。とはいえ、アクション映画のようにカッコいい台詞を吐きながら直接対決するわけではありません。

静かに身を潜め、スコープ越しに標的を狙い、引金を引いた瞬間に一つの命が奪われる。そんなリアルな戦争としてのアクションが、徹底して演出されています。

『アメリカン・スナイパー』の魅力②伝説のスナイパーの苦悩と葛藤

二つ目は、伝説のスナイパー、クリス・カイルの苦悩と葛藤の描写です。

物語冒頭、狙撃位置についたカイルは、スコープの中に不審な動きをする親子を捉えます。すると母親は、幼い息子に対戦車手榴弾を持たせ、味方部隊に投擲しようとしました。

父親としての自分と、兵士としての自分。撃たなければ仲間が死んでしまう極限状態の中で、カイルは悩み、苦しみながらも任務を遂行します。

『アメリカン・スナイパー』の魅力③英雄の生涯を描き切った傑作

三つ目は、160人もの敵兵を射殺した「英雄」の、生涯を描き切った点です。

カイルは、4度に渡る戦地への派遣を通し、さまざまな経験をします。宿敵との激闘、仲間の死、現地住民との対立・・・時には、幼い子供にも銃口を向けなければなりません。

そうして彼は、日常に戻っても、ふとしたことで戦場を思い出してしまう「PTSD」を患ってしまいます。果たして、彼の心は平和な日常に戻ってこれるのでしょうか。

そして、彼に待ち受ける運命は・・・結末は、ぜひあなたの目で確かめてください。

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【ネタバレあり】アメリカン・スナイパー視聴後の感想

ここまで、『アメリカン・スナイパー』の基本情報や、見どころをご紹介しました。

次に、『アメリカン・スナイパー』を私が観た感想を書いていきます。一部ネタバレありなので、まだ本編を見ていない方はご注意ください。

決して「アメリカのプロパガンダ映画」ではない。

本作にまつわる批判的な意見として、アメリカ軍をヒーローにした、プロパガンダ映画だという評価を下す人がいます。ですが、私は決してそうは思いません。

それは、カイルの宿敵である凄腕スナイパー「ムスタファ」もまた、家族がいるという描写があったからです。このワンシーンには台詞も無く、ただ子供を抱いた妻が映されるだけ。

ムスタファがどのような気持ちで残虐な行為を行い、引金を引き続けたのかは、作中では一切語られていません。しかし、単に「残酷な悪役」を描きたいのであれば、このシーンは不要なはずです。

あえてこの描写をしたということは、そこに作品のテーマが隠されているのではないかと思ってしまいます。そう、彼もまた愛する家族を守りたかっただけではないか、と。

狼は本当に”狼”だったのか。番犬は本当に”番犬”だったのか。

この世には3種類の人間がいる。羊、オオカミ、そして羊の番犬だ。この世には悪など存在しないと考えたがる者もいる。そういう連中は、目の前に悪が現れた時にどうやって身を守るかがわからない。彼らが羊だ。暴力を使って羊を捕食しようとする連中。彼らがオオカミだ。そして戦う能力を持ち、羊の群れを守る能力に恵まれた者がいる。オオカミに立ち向かえる特別な存在。彼らが番犬だ。

これは、幼少期のクリスに父親が話した言葉です。この台詞から、番犬は弱い人々を守るヒーローのような存在だと読み取れますね。

実際に、クリスが引金を引き続けたのは、仲間を、祖国を、家族を守るため。彼も作中で、蛮人から仲間を守っただけ、といった言葉を残しています。

私は、これは彼の本心でもあり、本心でもなかったとも考えています。一人の父親として、子供を撃ったことに後悔が無かったとは、どうしても思えないからです。

果たして、クリスは本当に”番犬”だったのでしょうか。アメリカ側の視点から見れば、間違いなく英雄であり、忠実な”番犬”です。

しかし、イラクの人々からすれば、クリスは”狼”に見えたはずです。見方を変えれば立場も変わる。戦争に正義などない、といったテーマがこの作品には込められているように思います。

『アメリカン・スナイパー』についての情報まとめ

今回は、『アメリカン・スナイパー』のみどころや感想についてお話しました。

本作は、イラク戦争という舞台を通して、一人の英雄の生涯を描き切った名作中の名作です。個人的に戦争映画の中でトップクラスに好きな作品なので、ぜひ一度観てみて下さい。

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