こんにちは、Tiggerです。皆さんサバゲーしてますか?
今回は、前回レビューした東京マルイ『SOPMOD M4』の分解方法を解説します。また、今回はご依頼品のため、メンテナンス方法もご紹介していきます。
電動ガンのメンテナンスは、一挺¥3,800から承っております。ぜひお気軽にご依頼、ご相談いただければ嬉しいです。
GunsmithTigger
電動ガンメンテナス ¥3,800
東京マルイSOPMOD M4の通常分解
始めに、通常分解を行います。まずはテイクダウンピンを、ピンポンチで打ち抜きます。
チャージングハンドルを少し引いたまま、アッパーフレームを銃口側にスライドすると、通常分解できます。
チャージングハンドルハンドルはダミーボルトユニットに乗っかっているだけなので、簡単に取り外せます。
ダミーボルト後端のストッパーを押しながら持ち上げると、ダミーボルトユニットを分解できます。
ダミーボルトユニットは、バラバラになると組み立てるのが面倒なので、そのまま保管しておきましょう。
東京マルイSOPMOD M4のバレルの分解・清掃
チャンバーは特に固定されていないので、そのまま引き抜けます。
ストッパーを外すと、インナーバレルを引き抜くことがきます。チャンバーパッキンを破らないよう、ゆっくりと引き抜きましょう。
チャンバーパッキンの状態を確認。若干へこんでいますが、これくらいならそのままで問題ないですね。
インナーバレルは、ほとんど汚れていませんでした。
念のためクリーニングロッドで清掃しておきます。その後ピカールで研磨し、コーティング剤で保護します。
気密確保のため、チャンバーパッキンとバレルの間に高粘度グリスを塗っておきます。
チャンバーパッキンに、少しシリコンスプレーを吹きかけておきます。
東京マルイSOPMOD M4のストックの分解
次に、ストックを分解していきます。まずは画像の位置のツマミを押して、パッドプレートを取り外します。
缶ヒューズがあるので、マイナスドライバーなどでこじって取り外します。
画像の位置3か所のネジを外します。そうすると、端子ユニットを取り外すことができます。
通電レールの出っ張っている部分をペンチで挟み、引き抜きます。無理やり引っ張ると端子が破損してしまうので、慎重に行いましょう。
ストック固定レバーを引っ張りながら、ストックを引き抜きます。途中で端子が見えてくるので、断線しないように注意しましょう。
ストックパイプのネジ3か所を外し、配線カバーを取ります。
配線にマスキングテープが巻いてありました。違和感があったので、テープを剥がしてみると…
コードの被膜が傷ついて、銅線がむき出しになっていました。漏電の危険性があるので、組み立て時に熱圧縮チューブで保護しておきます。
端子とコードの接点をはんだごてで熱し、取り外します。
バッファーリングを取り外すためには、専用のバッファーリングレンチが必要です。硬く嵌っている場合もあるので、ハンマーで叩きながら反時計回りに回します。
バッファーリングが取れたら、配線を下から通します。スリングスイベルの下も、同様に配線を通しておきます。
ストックパイプを持って反時計回り回すと、ストック周りの分解が終了です。ストックパイプの中に、リコイルユニットが入っているので無くさないように注意しましょう。
東京マルイSOPMOD M4のメカボックスの取り出し
次に、メカボックスを取り出していきます。まずはグリップ下部のネジ2か所を外し、グリップ底部を取り外します。
モーター端子を外し、モーターを取り出します。
グリップの奥の方にネジが2か所あるので、長めのプラスドライバーを使って外します。そうすると、グリップを分解することができます。
ロアーフレーム左側から、トリガーロックピンをピンポンチを使って抜きます。
ロアーフレーム右側から、マガジンキャッチ中央のネジを外し、マガジンキャッチを外します。
ここまでくると、メカボックスを動かすことができるようになります。メカボックスを少し上にずらして、ボルトキャッチを取り外しておきます。
セレクターをフルオートからセーフティに切り替えながら、少しずつ上にずらしていくと、メカボックスを取り外すことができます。
東京マルイSOPMOD M4のメカボックスの分解・清掃
メカボックスを開ける前に、ボルトキャッチ周りの部品を分解しておく必要があります。画像のネジを外すとスプリングが取れるので、飛ばさないように保管しておきます。
残りのパーツは、工具なしで取り外せます。
画像のネジ5か所を外すと、メカボックスを開けることができます。
中身は目立った汚れもなく、非常にきれいでした。
シムは上下に分けて、仕訳けておきます。マルイ製品は純正でほぼ完璧なセッティングがされているので、基本的に調整はしません。
ギアも欠けや削れが無く、問題なし。ただ、グリスが薄くなっているので塗り足す必要がありそうです。
シリンダーヘッドに、白いカスのようなものがこびりついていました。ピストンヘッドを分解した跡があるので、処理が甘かったのでしょうか。
清掃してカスを取り除き、ピストンヘッドを処理しておきます。
画像のネジを外すと、スイッチユニットを取り出せます。
接点グリスが十分に塗ってあったので、今回はこのままメカボックスに戻します。
各ギアとメカボックスの赤丸部分、ピストンヘッドのOリングに高粘度グリスを塗布します。
ピストン、シリンダー、シリンダーヘッドのノズル部、タペットプレート、スプリング、メカボックスのピストンとタペットプレートの当たる所に、低粘度グリスを塗布します。
シリンダー、シリンダーヘッド、ノズルを組み込み、後ろからピストンを押して気密チェック。抵抗があり、強く押さないと前進しないようならOKです。
あとは逆順で組み上げて完了ですが、今回は通電不良の修理も依頼されているため、動作チェック。配線の漏電が原因かと思いましたが、作動しません。
試しに、ストックの通電レールとバッテリー端子に接点保護グリスを塗ってみたところ、無事動作しました。