
こんにちは、Tiggerです。皆さんサバゲーしてますか?
今回は、前回レビューしたS&T『ベレッタARX160』の分解方法を解説します。また、今回はご依頼品のため、メンテナンス方法もご紹介していきます。
電動ガンのメンテナンスは、一挺¥3,800から承っております。ぜひお気軽にご依頼、ご相談いただければ嬉しいです。

GunsmithTigger
電動ガンメンテナス ¥3,800
S&T ベレッタARX160の通常分解

まずは、テイクダウンをしていきます。始めに、ハンドガード付近のロックボタンを下げると、バレルを引き抜けます。


フレーム後部の蓋を外します。

コネクターが見えるので、断線に気を付けて外します。接点側のプラスマイナスを忘れないように、印をしておきましょう。

画像のボタンを押しながら、フレームを下方向に引くとテイクダウンできます。ここも断線に注意して、うまく逃がしながら分解しましょう。

非常に簡単にテイクダウンできました。メカボックスはver3に近いタイプですね。
S&T ベレッタARX160のバレル周りの分解・清掃

次に、バレル周りを分解していきます。チャンバー前のイモネジを緩めると、アウターバレルを取り外せます。

チャンバーのロック2か所を外し、ダイヤルをバレル側にスライドすると、チャンバー周りが分解できます。ホップダイヤルと押しゴムが取れるので、紛失注意。

チャンバーからインナーバレルを引き抜き、チャンバーパッキンを外します。チャンバーパッキンは宮川の長掛け?に交換されていました。

インナーバレルは少し汚れが目立つので、入念にクリーニングします。

しっかりと汚れを落とした後、車用のポリマー保護スプレーでコーティングします。

チャンバーパッキンは、変形も無く状態は良好でした。保護のために、軽くシリコンスプレーを吹いておきます。

インナーバレルのパッキンとの接触部に、高粘度グリスを塗って気密取りをします。逆順で組み立てて、バレル周りのメンテナンスは完了です。
S&T ベレッタARX160のメカボックスの取り出し

ロアフレームからメカボックスを取り出していきます。画像のロックピンを、フレーム右側からポンチで打ち抜きます。

グリップ下部のネジを2か所外すと、カバーを外すことができます。

セレクターをセミオートポジションにして、グリップからゆっくりと引き抜くと、メカボックスが取り出せます。
S&T ベレッタARX160のモーターの交換

配線を逃がして、モーターに掛かっているフィルムを破いてから、基部のネジ2か所を外すとモーターユニットを分解できます。

分解中に、配線の破れを発見。

熱圧縮チューブで保護しておきました。

画像のネジを外すと、モーターを取り出せます。

今回は、持ち込みでEG1000に交換します。スイッチ接点保護のため、自作のSBDを取り付けておきました。

交換後、ピニオンギアに高粘度グリスを薄く塗っておきます。
S&T ベレッタARX160のメカボックスの清掃・調整

メカボックスを分解していきます。画像のネジ6か所を外すと分解できますが、QD式メカボックスなので先にスプリングを取り出しておくと楽です。

マイナスの切り込みがメカボックスと水平になるように回すと、スプリングが取り出せます。

メカボックスを割るとこんな感じ。S&T恒例の茶色グリスですが、塗布量は少なめでした。

シムは取り外して、場所ごとに保存しておきます。

マイクロスイッチを開けて、接点保護グリスと塗布しておきます。

各パーツが乾いたら、シム調整を行います。下側は、スパーギアとメカボックスが擦らないようにしてから、他のギアとのクリアランスを詰めていきます。
下側は、シムの厚さを極力小さ目にしておくと後々調整が簡単になります。

シムの下側が決まったら、一度仮組して、残りのクリアランスをノギスで計測。上側のシムを追加し、ガタが無いように調整します。

シム調整が完了したら、ギアとモーターだけ取りけて慣らし運転をします。ここで、ギアノイズがしないようにモーター後ろのイモネジで高さを調整します。

慣らし運転が問題なかったら、グリスアップを行います。ギア類周りとシリンダーヘッドのOリングに、高粘度グリスを適量塗布します。

ピストン、シリンダー、タペットプレート、シリンダーヘッドに低粘度グリスを塗布します。

シリンダー、シリンダーヘッド、ノズルを組んで気密チェック。シリンダーとシリンダーヘッドの気密が甘かったので、シールテープで補強しておきました。
後は、組み上げて初速とサイクルを計測。初速は84m/s程度で変化なし、サイクルは10rps→14prsで向上しました。

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