こんにちは、Tiggerです。皆さんサバゲーしてますか?
サバゲーをある程度やっている方なら、一度は『流速チューン』の名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
流速チューンは一般的に、「飛距離が伸びる」というイメージを持たれていますよね。実際にガンショップのカスタムでも、流速チューンは使われています。
しかし、個人的には非常に問題点の多いカスタムだと思っています。今回は、流速チューンの問題点を中心に、流速チューンの仕組みについて解説していきます。
流速チューンの仕組み
流速チューンとは、高重量の0.25g以上のBB弾に、強い回転を与えるためのカスタムです。そのために、まずホップアップパッキンを固いものに交換します。
すると、強いホップを掛けるためには、強力なエアーが必要になります。そのために、スプリングを強力なものに交換します。
もちろん、そうすると初速オーバーになってしまいます。そこで、インナーバレルを短縮、拡張し、初速をオーバーしないように調整します。
結果として、強力なホップを掛けながらも、法定初速内に収めるのが流速チューンの仕組みです。
流速チューンとノーマルの比較
それでは次に、ノーマルの電動ガンと比較した、流速チューンの発射プロセスを見ていきましょう。
ノーマルの電動ガンでは、BB弾がチャンバーパッキンの突起を通る時、途中でシリンダー内の内圧が上昇します。すると、ピストンの前進にブレーキが掛かります。
そのため、ホップを強く掛ければ掛けるほど発射時のエネルギーは減少し、結果的に初速が落ちます。
対して流速チューンでは、この問題を力技で解決します。強力なスプリングから放たれる圧力で、無理やりピストンを押し切ってしまうのです。
このとき、BB弾に「締め撃ち」のような効果が表れます。結果的に、ノーマルとは逆にホップを掛ければ掛けるほど初速が上昇していくのです。
流速チューンの『流速効果』
流速チューンは特性上、大量のエアーが発生します。大量のエアーは、インナーバレル内でBB弾が加速しきる前に銃口から発射されます。
そのエアーが気流を乱し、命中精度や飛距離に影響を与えるというのが「流速効果」です。詳しくは後述しますが、私はこの「流速効果」には疑問があります。
ここまで、流速チューンの仕組みや効果について解説してきましたが、次の章からは流速チューンの問題点を5つ挙げていきます。
流速チューンは、非常にリスクの大きいカスタムです。流速チューンに手を出したいと思っている方も、一度これらの問題点を考えてみてくださいね。
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流速チューンの問題点①負荷が大きく、故障しやすい
流速チューンの問題点の一つ目は、パーツに掛かる負荷が大きく、故障しやすいことです。
強力なスプリングや重いピストンを使うということは、ピストンが前進しきった時の衝撃が大きくなることに繋がります。そのため、衝撃を受けたメカボックスが破損してしまうかもしれません。
また、強力なスプリングを引き切るために、ギアにも負担が掛かります。ギアを強化しても、軸受けやモーターへのダメージは避けられないでしょう。
そのため、ノーマルの電動ガンと比べて、流速チューンは非常に壊れやすいカスタムであると言えます。
流速チューンの問題点②レスポンスと発射音の悪化
流速チューンの問題点の二つ目は、トリガーレスポンスと発射音が悪化することです。
強力なスプリングを使うということは、それだけモーターにも負荷が掛かります。そのため、トリガーを引いてからピストンを引き切るまでの時間が長くなり、レスポンスが低下します。
また、大量のエアーがインナーバレルから発射されることで、甲高い炸裂音がします。特徴的な音なので、エアガンを発射した時に、位置を特定されやすくなってしまいます。
流速チューンの問題点③疑問点の多い『流速効果』
流速チューンの問題点の三つ目は、流速効果が本当にあるのか疑問なことです。
先述した通り、流速チューンは追い越しエアーが気流を乱し、流速効果を与えることで命中精度や飛距離が伸びると言われています。本当にそうでしょうか?
試しに、エアガンを銃口から1メートル離して空撃ちしてみてください。ほとんど風圧を感じないですよね。
私は、気流の専門知識はありません。しかし、仮に風圧が1.5倍になったとしても、BB弾に大きな影響を与えるとは考えずらいと考えています。
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流速チューンの問題点④カスタム費用が高い
流速チューンの問題点の四つ目は、交換するパーツが多く、カスタム費用が高額になることです。
流速チューンの一般的なレシピとして、ざっと挙げてもこれだけあります。
- 固いor長掛けのチャンバーパッキン
- 短いルーズバレル
- 強力なスプリング
- 重いピストンとピストンヘッド
- 強化ギア
- 高トルクのモーター
全部合わせれば、2万円ではきかないでしょう。これだけの費用をかけて、得られるものはせいぜい10メートル程度の飛距離。その上、破損の危険性が大きいのです。
高頻度でメンテナンスをする必要もあり、手間もかかります。どうでしょう?個人的には、とてもコストパフォーマンスが悪いカスタムだと思います。
流速チューンの問題点⑤初速オーバーの危険性
流速チューンの問題点の五つ目、ある意味一番問題なのが、初速オーバーの危険性が高いことです。
先述しましたが、流速チューンにはホップを掛ければ掛けるほど、初速が上がる特性があります。そのため、適正ホップでは適法でも、ホップを強くすると違法になってしまうケースがあります。
悪質になると、フィールドの計測をノンホップでやり過ごし、サバゲー中はホップを掛けて初速オーバーのエアガンを使うといったこともできてしまうのです。
そうなってしまうと、最早カスタムとは言えません。ただの『違法改造』です。
まとめ:流速チューンはデメリットだらけ?
今回は、流速チューンの問題点を中心に、流速チューンの仕組みについて解説しました。流速チューンの問題点について、おさらいしておきましょう。
- パーツに掛かる負荷が大きく、故障しやすい。
- トリガーレスポンスと発射音が悪化する。
- 「流速効果」が本当にあるのか、疑問点が残る。
- カスタム費用が高く、メンテナンスの手間も多い
- 初速オーバーの危険性がある。
かなり批判的な内容になりましたが、流速チューンの「重量弾に強いホップを掛ける」理論は、エアガンをカスタムする上で重要な要素の一つです。
要するに、流速チューンは極端過ぎるというのが私の意見です。最近話題になっている、あまり強力なスプリングを使わない「プチ流速」に関しては、理想的なカスタムであるとも思っています。
今後、電動ガンをカスタムする時に、「プチ流速」についても紹介していきます。詳しいやり方を解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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