こんにちは、Tiggerです。皆さんサバゲーしてますか?
今回は、今までご紹介してきた、電動ガンの内部カスタムの総集編。実際に、私がカスタムする工程を解説していきます。
これから電動ガンの内部カスタムにチャレンジしたい方、必見の内容となっています。ぜひ最後まで見ていってくださいね!
電動ガンの内部カスタムの目標設定
電動ガンをカスタムするとき、最初に決めるのが「どんなカスタムがしたいか」です。具体的に決めておかないと、どのパーツを交換すればいいか決まりません。
一例として、今回私が想定した、カスタム内容をご紹介します。カスタムするエアガンは、福袋で当たったCYMAのM4です。
- BB弾は0.2gを使用。
- バッテリーは7.4Vリポバッテリーを使用。
- 初速はインドア戦を考慮し、90m/s以内。85m/s前後が理想。
- サイクルは一般的なスタンダード電動と同じ、15RPS前後。
- パーツに余計な負担を掛けない、耐久度重視チューン。
- 予算1万円以内(最重要)
長々と書きましたが、要するに「CYMAの電動ガンをマルイ並みの性能」にするカスタムですね。また、できるだけパーツ交換は最小限でやっていきたいと思います。
電動ガンの内部カスタム①メカボックスの清掃
それでは、実際にカスタムをしていきましょう。まずは、メカボックスの清掃から始めます。
CYMA恒例のエイリアングリスが、ベッタリ張り付いてしまっていますね。このグリスはやたら高粘度で、メカボックスの動きが悪くなってしまいます。
そこで、中性洗剤を溶かしたお湯の中に入れ、丸洗いします。このとき、念のため配線関連のパーツは、事前に取り外しておいてください。
ブラシを使って、丁寧にグリスを除去していきましょう。綺麗になったら、タオルで水気を切り、乾燥させます。
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電動ガンの内部カスタム②シム調整
パーツの清掃が終わったら、次はシム調整をしていきます。元から入っていたシムはひん曲がっていたので、全てLayLaxのシムと交換してしまいます。
シム調整の方法は色々ありますが、私はベベルギア→スパーギア→セクターギアの順番で調整しています。
最終的に、メカボックスを閉じたとき、軸の浮き上がりがなくなったら完了です。今回は、このようにシムを入れてました。
- ベベルギア:上1㎜、下5㎜
- スパーギア:上5㎜、下2㎜
- セクターギア:上5㎜、下2㎜
シム調整の詳しいやり方は、こちらの記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね!
電動ガンの内部カスタム③シリンダーの気密取り
シム調整の次は、シリンダーの気密を見ていきましょう。ノズルを指で押さえて後ろからピストンを押し、抵抗があるかチェックします。
今回入っていたパーツは、エア漏れが見られました。ひとまず、シリンダーとシリンダーヘッドの間にシールテープを巻いてみます。
再度試してみましたが、まだエア漏れがありました。ピストンのOリングの問題かもしれないので、交換してみます。
今回はシリンダー自体は交換しませんでしたが、場合によっては交換が必要になることも。こちらの記事で詳しく解説しているので、良かったら参考にしてください。
電動ガンの内部カスタム④ピストンとスプリングの交換
それでは、ピストンを交換してみます。東京マルイ純正ピストンに交換した所、エア漏れが解消されました。
ついでなので、スプリングも東京マルイ純正ピストンに付いているものをそのまま使います。今回はパワーチューンではないので、弱めのスプリングでも大丈夫でしょう。
ピストンヘッドの加工も特にせず、前方吸気のままにしておきます。安物海外製エアガンは、給弾がやや不安定なので、安定性を重視で。
ピストンヘッドの形状については、こちらの記事で詳しく解説しています。興味のある方は、覗いてみてくださいね。
電動ガンの内部カスタム⑤シーリングノズルの交換
次に、タペットプレートとシーリングノズルを見ていきます。タペットプレートは問題なさそうなので、そのまま使用。
シーリングノズルは先端部が少し太く、給弾の邪魔になるかもしれません。今回は、LayLaxの『PROMETHEUS シーリングノズルM4用』に交換しました。
シーリングノズルについては、こちらの記事で詳しく解説しています。交換しがいのあるパーツなので、ぜひ読んでみて下さい。
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電動ガンの内部カスタム⑥メカボックスのグリス塗布
一通りパーツの交換と調整が終わったら、メカボックスを閉じる前にグリスを塗ります。グリスは、東京マルイの小さいチューブ入りのものを使用します。
青いパッケージのシリコングリスは、ピストンとタペットプレートの可動部の溝に。赤いパッケージの高粘度グリスは、ギア下の溝に塗っていきます。
このとき、塗り過ぎは厳禁。グリスを塗り過ぎると抵抗になり、かえって動きが悪くなってしまいます。筆を使って、全体に馴染ませるようにしましょう。
グリスが塗り終わったら、小さいパーツの入れ忘れが無いか確認し、メカボックスを閉じます。
電動ガンの内部カスタム⑦モーターと配線関連
メカボックスが終わったので、次はモーターと配線、接点を見ていきましょう。
配線は被膜破れもなく、ヒューズも付いているのでそのまま使います。モーターはイマイチ元気が無いので、東京マルイの『EG-1000モーター』と交換しました。
安物海外電動ガンのモーターは、基本的に交換した方が良いパーツなので、こちらの記事を参考に選んでみて下さいね。
電動ガンの内部カスタム⑧トリガースイッチの焼け対策
今回はリポバッテリーの使用を想定しているので、トリガースイッチ焼けの対策をする必要があります。
トリガースイッチ焼けの対策は、FETや電子トリガーが最も有効ですが、予算の関係上SBDを使うことにしました。
トリガーのカスタムは、こちらの記事で詳しく解説しています。リポバッテリーを使っている方は、スイッチ焼け対策は必須ですよ!
モーター後部のネジをゆるめ、間にSBDの端子を取り付けます。配線は、モーターの回転の邪魔にならないよう、グリップの空き部分に逃がします。
これで、ロアフレーム側の調整は終わりました。最後にグリップ下部の調整ネジで、ギアノイズが鳴らないように調整しましょう。
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電動ガンの内部カスタム⑨インナーバレル長の調整
ロアーフレーム側が終わったので、次はアッパーフレーム側に移ります。インナーバレルはアルミのルーズバレルで、あまり精度が良くありません。
今回は、ジャンク品の真鍮製バレルに交換します。本来ならフルシリンダーを使うときは、バレル長は450㎜がベストですが、残念ながら用意できたものは350㎜。
そこで、前回の検証で中々良い結果を出した、「1:3.5」のバランスを試してみます。バレル内径が6.08㎜なので、バレル長は260㎜にカットしました。
インナーバレルとシリンダーの関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。効率よく初速を出すのに重要な理論なので、ぜひ参考にしてください。
電動ガンの内部カスタム⑩チャンバーパッキンの交換
最後に、チャンバーパッキンを交換していきます。付属していたチャンバーパッキンも、柔らかくて悪くは無さそうですが、宮川ゴムお試しセットの余りがあるので、そちらに交換します。
ぴったりはハマったので気密は保たれていそうですが、念のためにバレルに高粘度グリスを塗って、エア漏れ対策をしておきましょう。
このとき、ホップ窓にグリスを塗らないよう、注意が必要です。ホップを掛けるとき、BB弾がグリスで滑ってしまい、弾道が不安定になってしまいます。
チャンバーに戻し、ホップがきちんと降りてくることを確認できれば完成です。チャンバーパッキンの交換は、簡単な上に効果が高いので、こちらの記事を読んで挑戦してみてくださいね。
電動ガンの内部カスタムの完成
これにて、今回のカスタムは完了です。最後に、カスタム結果を見ていきましょう。
- 初速:適正ホップ時に84m/s
- サイクル:14RPS
- レスポンス:大幅に改善
- 総費用:約8,000円
おおむね、最初に決めた目標通りになりましたね。もともとあまり高い目標ではありませんでしたが、満足のいく結果となりました。
このように、あらかじめどのような方向性でカスタムしたいか決めるのは、非常に重要です。やみくもにパワーアップしても、電動ガンの寿命を縮めるだけですからね。
これから電動ガンの内部カスタムを始めたいと思っている方は、まず「どうしたいか」を明確にしておくと良いですよ。
カスタムは知識はもちろんですが、経験も大事。色々試して、自分なりのベストカスタムを目指しましょう!
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