こんにちは、Tiggerです。皆さんサバゲーしてますか?
電動ガンのカスタムに興味のある方なら、一度は聞いたことがある「シム調整」。自分でもやってみたいけど、どうしたらいいのか分からないとお悩みではないでしょうか。
という事で今回は、Tigger流、電動ガンのシム調整の方法を解説していきます。
電動ガンのシム調整の効果とは
電動ガンのシム調整は、モーターの回転力を効率良くギアに伝えるために行います。
例えば、上の画像のようにギア同士が上手くかみ合っていないと、パワーロスが発生してしまいます。また、ギアに余計な負荷が掛かり、破損の原因にもなります。
ギア同士が干渉してしまうと、異音の原因にも。異音がしたまま使い続けてしまうと、ギアが削れてしまい、最終的にピストンクラッシュにも繋がってしまいます。
そのため、ギアと軸受けの間に適切な枚数のシムを入れ、クリアランスを保つ必要があるのです。
電動ガンのシム調整の方法①メカボックスの洗浄
それでは、シム調整の方法を見ていきましょう。初めに、メカボックスにこびり付いたグリスやホコリ、鉄粉を落としていきます。
パーツクリーナーは樹脂を侵してしまうので、金属部品しか洗浄できません。そのため、私はぬるめのお湯と中性洗剤で、まとめて洗ってしまいます。
ギアの歯やメカボックスの隙間は、歯ブラシ等を使って丁寧にグリスを落としていきましょう。洗浄したら軽くタオルで拭いて、乾燥を待ちます。
電動ガンのシム調整の方法②パーツの点検と仮組み
乾燥したら、パーツの点検をしていきます。ギアの歯に掛けは無いか、軸は曲がっていないかを、目視で確認しましょう。
特に問題なさそうなので、次は仮組みに移ります。シムを全て取り除き、ギアを軸受けに差し込んでいきます。
ギアが垂直になっているか、スムーズに回転できるかをチェックします。問題があるようなら軸受けが変形している可能性があるので、交換しましょう。
メカボックスの反対側もチェックして、問題無いようならシム調整に移ります。
電動ガンのシム調整の方法③ベベルギアの調整
シム調整の順番は諸説ありますが、私はベベルギアから調整しています。まず、モーターのピニオンギアと、ベベルギアの嚙み合わせを見ていきます。
ピニオンギアとベベルギアをツライチにした時、隙間が空いていないか確認します。隙間が空いているようならシムを減らし、ギアを押し上げてしまっているようなら、シムを追加しましょう。
隙間がなくなったら、メカボックスを閉じ、軸受けの外側から軸を押し上げます。このときできた隙間の分、ベベルギアの上側にシムを追加します。
もう一度メカボックスを閉じ、軸を押し上げます。このとき、若干軸が浮き上がるくらいがベストなセッティングです。
全くクリアランスが無いと、シムとギアが干渉し、回転を阻害してしまいます。
電動ガンのシム調整の方法④スパーギアの調整
続いて、スパーギアを調整していきます。まず、スパーギア下側に0.1㎜のシムを入れ、軸受けに差し込みましょう。
スパーギアを回転させてみて、金属同士がこすれるような音がしたら、シムの厚みを変更していきます。スパーギアの下側は、できるだけシムを薄くしましょう。
次に、ベベルギアとの嚙み合わせを確認します。ベベルギアを回転させ、スパーギア上部と擦れていないかチェックしましょう。
ベベルギアとスパーギアが干渉しているようなら、ベベルギア下側にシムを追加します。下側に追加した分、上側のシムを減らすのを忘れないようにして下さい。
問題無ければ、ベベルギアと同様、メカボックスとの隙間を埋めていきます。
電動ガンのシム調整の方法⑤セクターギアの調整
最後に、セクターギアを調整していきます。セクターギアは基本的に、スパーギアと干渉しなければ大丈夫です。
ただ、機種によってはタペットプレートと干渉するケースもあります。念のためタペットプレートとの隙間もチェックしておきましょう。
問題無ければ、他のギアと同様に、メカボックスとの隙間を埋めていきます。
電動ガンのシム調整の方法⑥グリスアップと慣らし運転
シム調整が終わったら、ギアとメカボックスに、グリスを塗っていきます。私は、ギア周りは全て東京マルイの高粘度グリスで仕上げてしまいます。
筆やハケを使い、一枚一枚馴染ませるように。ポイントとしては、粘度が高いので、できるだけ薄く塗るようにしましょう。
グリスを塗り終わったら、メカボックスを閉じモーターを取り付け、慣らし運転をします。このとき異音がするようなら、どれかのギアが干渉しています。
メカボックスを開けると、干渉しているパーツ同士が削れているはずなので、それを目印にもう一度調整し直してください。
電動ガンのシム調整のまとめ
今回は、電動ガンのシム調整の方法を解説しました。シム調整の順番をまとめると、このようになります。
- メカボックスの洗浄
- パーツの点検と仮組み
- ベベルギアの調整
- スパーギアの調整
- セクターギアの調整
- グリスアップと慣らし運転
シム調整は、何と言っても根気との勝負。最初は難しいかもしれませんが、時間をかけて慎重に調整していきましょう。
ちなみに、私は調整用のシムはLayLaxのプロメテウスシムセットを使っています。バリも無く精度も高いので、非常にオススメのシムセットですよ!
電動ガンカスタムの『全て』をまとめました!
この記事では「シム調整」について解説しましたが、もちろん電動ガンには他にも内部パーツがありますよね。
そこで、私がいつもどのように電動ガンをカスタムしているかを、こちらの記事にまとめました。
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