こんにちは、Tiggerです。皆さんサバゲーしてますか?
近年話題にあがることの多い、電動ガンの電子制御。その中でも最も注目を集めている機能が、プリコックです。
一度耳にしたことのある方でも、「どういった仕組みなんだろう」と疑問に思っている方、少なくないのではないでしょうか。
ということで今回は、電動ガンのプリコックについて、仕組みやメリット・デメリットを解説します。
電動ガンの発射プロセスをおさらい
始めに、プリコック機能を理解するためには、電動ガンの発射機構について理解する必要があります。「知ってるよ~」って方は次の章まで飛ばしてOKです。
電動ガンのトリガーは、接点スイッチと連動しています。そのため、トリガーを引く=スイッチがONになると、バッテリーから電流が流れ、モーターが回転を始めます。
モーターが回転すると、連動してギアも回転。その力でピストンとセクタープレートが後退し、BB弾を給弾しながら発射準備をします。
ピストンが限界まで後退すると、ギアが解放。圧縮されたスプリングが伸びる力でピストンを押し、エアーを作り出すことでBB弾が発射されます。
よくわからなかったという方は、こちらの記事で動画付きで詳しく解説しているので、ご一読ください。
プリコックの仕組み
電動ガンの発射プロセスについては、ご理解いただけたでしょうか。それでは本題である、プリコックの仕組みについて解説します。
プリコックは、簡単に言えばピストンをあらかじめ引いた状態で待機する機能です。
通常はピストンを解放した時点でモーターの回転が止まる所を、プリコックでは発射した後もモーターが回転し続け、ピストンをある程度引いてから停止します。
そうすることによって、トリガーを引いた後、ピストンを後退させるまでの時間を短縮できるのです。次は、プリコックによりもたらされるメリットを、二つご紹介します。
プリコックのメリット①トリガーレスポンスの向上
プリコックのメリット、一つ目はトリガーレスポンスが向上することです。これは、先ほど解説した通り、ピストンを後退させるプロセスを省略できるからです。
通電してから最小限の回転でピストンを解放できるので、トリガーを引いてからBB弾が発射されるまでの時間を短縮できる、ということですね。
具体的にどれくらい短縮されるかは、こちらの記事で紹介しています。
プリコックのメリット②ノズルの前進位置を固定できる
プリコックのメリット、二つ目はノズルの前進位置を固定できることです。通常だとタペットプレートは、モーターの回転停止後、後退した状態で停止します。
ふたたびモーターが回転すると同時に、ノズルが前進し、チャンバーにBB弾が装填されます。つまり、通常の電動ガンでは、BB弾をチャンバーに「叩き込む」ような動きになるのです。
反面プリコックだと、あらかじめノズルを前進させておくことで、発射前にBB弾をチャンバーに装填しておくことができます。
そのため、プリコックは通常の電動ガンと比べ、安定したホップを掛けられます。
プリコックのデメリット①パーツに負荷が掛かる
ここまでプリコックの良い所ばかり紹介してきましたが、残念なことに、プリコックにも大きく分けて二つの弱点があります。
一つは、パーツに負荷が掛かり、電動ガンの耐久度が落ちることです。これは、ピストンを引いた状態で待機させるという、本来想定していない負荷が電動ガンにかかるため。
特にピストンラックや逆転防止ラッチに強い負荷がかかるので、強化品に交換した方が無難でしょう。
また、プリコックをするためには強力な電力が必要となるので、バッテリーの燃費が悪くなるのも注意が必要です。
プリコックのデメリット②セミロックが起きやすくなる
プリコックのデメリット、二つ目はセミロックしやすくなってしまうことです。これは、発射後にもモーターが動き続けるといった特性により起こります。
通常の電動ガンは、セミオート射撃後かならずモーターが停止し、一定の位置でカットオフレバーが掛かります。
反面、プリコックは発射後もモーターが動き続けるので、セミオートを連射すると変な位置でカットオフレバーが止まってしまうケースがあります。
電動ガンにプリコック機能を搭載するには?
電動ガンにプリコック機能を与えるには、冒頭でも少し触れた通り、電子制御デバイスが必要になります。
中でも、現在主流となっているのが、FET(電界効果トランジスタ)と電子トリガー。どちらもスイッチ焼けの防止にも役立つので、非常に便利なカスタムパーツです。
詳しくは、こちらの記事で解説しているので、興味のある方は読んでみてくださいね。
電動ガンのプリコックについてのまとめ
今回は、電動ガンのプリコックについての、仕組みやメリット・デメリットを解説しました。プリコックとは、ピストンをあらかじめ引いた状態で待機する機能。
トリガーを引いてから最小限の回転で発射でき、結果的に電動ガンのレスポンスを向上することのできる機能ですね。
反面、電動ガンに「本来想定していない動き」を与えるので、どうしてもトラブルが発生しやすくなってしまいます。
エアガンの内部カスタムは、どのパーツも「トレードオフ」が原則。しっかりと各パーツの特性を知り、カスタムに臨んでくださいね!
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